診療案内

脳神経内科

脳神経内科は脳や神経に関わる症状で不安をお持ちの方が相談できるクリニックです。地域の皆様が気軽に受診でき、安心できるクリニックとなれるようスタッフ一丸となって最高のチーム医療を提供いたします。頭痛、物忘れ、パーキンソン病などの神経疾患、脳卒中の診断や治療、またそれらの病気を引き起こす生活習慣病の管理を内科からの丁寧な視点で診察いたします。診察の結果、骨や関節、筋肉などの病気の可能性がある場合は、隣接するおおいし整形外科と連携を取り検査を進めます。必要に応じて、適切な医療機関にご紹介いたします。
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脳卒中

脳出血

脳の中の細い血管が破れて出血し、あふれた血液が周囲の脳を圧迫することで脳の細胞が壊れてしまう病気です。出血した場所によって、手足の麻痺、ろれつの回りにくさ、感覚の障害など、さまざまな症状が現れます。多くは高血圧が原因で、日中の活動時や入浴時など、血圧が上がったタイミングで突然発症するのが特徴です。

最大の原因は高血圧です

脳出血の原因として最も多いのが高血圧で、高い血圧に長年さらされた細い血管がもろくなり、破れることで発症します。そのため、血圧を適切に保つことがそのまま脳出血の予防になります。血圧が高くても自覚症状はほとんどないため、健康診断で指摘されてもそのままにしてしまいがちです。また、お薬を飲んでいても十分に下がりきっていない方もよくいらっしゃいます。「薬を飲んでいるから大丈夫」ではなく、ご自宅で毎日血圧を測り、記録しておくことが大切です。診察室で測る値よりも、ご自宅で測った値のほうが、治療方針を決めるうえで重要と考えられています。クリニックに来た時だけ測るのではなく、毎日の血圧測定を心がけていきましょう。

脳梗塞

脳の血管が詰まり、その先に血液が届かなくなることで、脳の細胞が壊れてしまう病気です。片側の手足が動かない、ろれつが回らない、言葉が出ない、片目が見えないといった症状が突然現れます。血管が詰まる仕組みによっていくつかのタイプに分かれ、原因も治療も異なりますが、発症からの時間が回復の程度を大きく左右します。

前ぶれを見逃さないでください

脳梗塞の前に、症状が数分から数十分だけ現れて、自然に消えてしまうことがあります。片方の手足に力が入らない、ろれつが回らない、片目にカーテンがかかったように見えなくなる、といった症状です。ここれは「一過性脳虚血発作(TIA)」と呼ばれる、脳梗塞の前ぶれです。症状が消えると「治った」と思ってしまいがちですが、特に発症から48時間以内は脳梗塞を起こす危険が高く、この時期に適切な検査と治療を始められるかどうかが分かれ道になります。症状が消えていても、様子を見ずにすぐご相談ください。

くも膜下出血

脳の血管にできたこぶ(脳動脈瘤)が突然破れることで起こる出血で、命に関わる緊急の病気です。これまで経験したことのない、突然の激しい頭痛」が特徴で、「バットで殴られたような」と表現されることもあります。吐き気や嘔吐、意識の低下を伴うことも多く、すぐに救急車を呼んでいただく必要があります。

一方で、破れる前の動脈瘤はMRI検査で見つけられることがあります。ご家族にくも膜下出血の方がいる、健診で未破裂の動脈瘤を指摘された、といったご相談もお受けしていますので、お気軽にご相談ください。

パーキンソン病

脳の中で、体の動きをなめらかに調節している「ドパミン」という物質が少なくなることで起こる病気です。ドパミンが減ると、動き出すまでに時間がかかる、動作が小さくゆっくりになる、といった変化が現れます。油が切れた機械のように、体が思うように動かなくなるのが特徴です。50~60歳代以降に発症することが多く、ゆっくりと年単位で進行しますが、適切な治療によって長く日常生活を続けていくことができます。

症状

代表的な症状は、手足のふるえ、動作が遅くなる、体のバランスが取りにくくなるの3つです。ふるえは、じっとしている時に出て動かすと止まるのが特徴で、片側の手から始まることがよくあります。動作の遅さは、歩幅が小さくなる、最初の一歩が出にくい、表情が乏しくなる、声が小さくなる、字が小さくなるといった形で現れます。

これらは、ご自身やご家族が気づく症状です。一方、診察をいたしますと、手足の筋肉が硬くこわばっていることが分かります(医学用語で筋強剛といいます)。ご自身では気づきにくい所見ですが、診断の大切な手がかりになります。

また、便秘、においがわかりにくい、寝ている間に大声を出したり手足を動かしたりする、といった症状が動きの症状よりも何年も前から現れることがあります。

治療

不足したドパミンを補うお薬が治療の中心で、多くの方は内服によって症状が改善し、これまでどおりの生活を続けることができます。お薬の種類は複数あり、年齢やお仕事、生活の状況に合わせて選びます。長く治療を続けるなかで効き方が変化してくることがあるため、定期的に診察し、お薬の種類や飲むタイミングを細かく調整していくことが大切です。あわせて、体を動かし続けることも重要で、リハビリテーションや運動の習慣が進行をゆるやかにすることにつながります。

生活習慣病

高血圧

血管に高い圧力がかかり続けることで、血管が少しずつ傷んでいく病気です。自覚症状がほとんどないため、健康診断で指摘されてもそのままにしてしまい、気づいたときには脳梗塞や脳出血を起こしていた、ということが少なくありません。現在のガイドラインでは、ご自宅で測る血圧は125/75mmHg未満が目標とされていますが、下げすぎるとふらつきの原因になることもあり、その方に応じた調整が必要です。当院では、ご自宅で測った血圧の記録をもとに無理なく続けられる目標と治療を一緒に決めていきます。血圧手帳をお持ちの方はご持参ください。お持ちでない方には、当院でお渡しします。

脂質異常症

血液中のコレステロールや中性脂肪が増えすぎた状態です。余分なコレステロールが血管の壁にたまると、血管が硬く狭くなり(動脈硬化)、脳梗塞や心筋梗塞の原因になります。こちらも自覚症状はなく、健康診断で指摘されて初めて気づく方がほとんどです。どこまで下げるべきかは、年齢や他の持病、これまでの病歴によって一人ひとり異なりますので、その方のリスクに応じた目標を設定し、食事や運動、必要に応じてお薬で管理していきます。

糖尿病

血液中の糖が多い状態が続く病気で、全身の細い血管と太い血管の両方を傷めていきます。目、腎臓、神経の障害に加えて、脳梗塞や心筋梗塞の危険も高まります。また、手足のしびれの原因として最も多いのが糖尿病による末梢神経障害で、もの忘れとの関連も指摘されています。血糖の値だけでなく、血圧や脂質もあわせて管理することが、合併症を防ぐうえで大切です。当院で継続して診てまいります。

発熱外来

発熱、のどの痛み、咳などの症状がある方を診察いたします。熱が出たとき、多くの方が心配されるのは「この熱の原因は何か」「重い病気ではないか」という点かと思います。当院では、その答えをお出しするための検査を院内で行っております。
また、安心して受診していただけるよう、感染対策にも力を入れております。発熱のある患者様の診察は原則として予約制とし、隔離された専用の診察室で行います。待合室で他の患者様と接触することはありません。

発熱外来の受診の流れ

ご予約
お電話(TEL:0942-50-8828)、LINE、またはWEBでご予約ください。
ご来院
マスクを着用のうえお越しください。発熱外来の入口は、メインエントランスとは別の場所にございます。階段を上り切ったところに専用入口とインターホンがございますので、まずはインターホンを鳴らしてください。
発熱外来
発熱外来
ご入室・診察
スタッフがご案内いたしますので、指示に従って入室してください。

迅速検査

インフルエンザ、新型コロナウイルスの検査に対応しています。重症化のリスクがある方には、発症早期でも判定しやすい遺伝子検査(ID NOW)をご用意しています。

血液検査(白血球数・CRP)

体の中で起きている炎症の程度を、その場で数分のうちに確認できます。ウイルスによるものか、細菌の感染かを見分ける手がかりになり、抗菌薬が本当に必要かどうかを判断します。

胸部レントゲン検査(AI解析)

AIによる解析を併用し、肺炎の有無やその広がりを評価します。ごく初期の変化もとらえやすくなります。
これらを組み合わせることで、受診されたその日のうちに、今後の見通しと治療方針をお伝えします。必要と判断した場合は、速やかに連携医療機関へご紹介します。

その他の疾患

本態性振戦

ふるえ以外に目立った神経の異常がなく、ふるえそのものが症状の中心となる病気です。ふるえを起こす病気のなかでは最も多く、決してめずらしいものではありません。

どんなお困りごとが多いか

字が書きにくい、汁物やお茶をこぼす、細かい作業がしにくい、人前で緊張すると強くなる、といった訴えが多く聞かれます。手だけでなく、頭が小刻みに揺れる、声がふるえるという形で出ることもあります。

特徴

ゆっくりと年単位で進行し、左右両側に出ることが多いのが特徴です(初期は片側だけのこともあります)。ご家族に同じ症状の方がいることがあります。また、少量の飲酒で一時的に軽くなる方がいるのも特徴のひとつで、診断の手がかりになります。ただし、ふるえを抑える目的でお酒を飲むことは避けてください。効果は一時的で、飲酒量が増える原因になります。

パーキンソン病との違い

本態性振戦は「動かした時」に、パーキンソン病は「じっとしている時」にふるえるのが典型です。また、パーキンソン病では動作が遅くなる、歩幅が小さくなる、表情が乏しくなるといった症状を伴います。見分けが難しい場合もありますので、丁寧に診察したうえで判断いたします。

治療

日常生活にお困りがある場合は、内服薬で症状の軽減が期待できます。カフェインや睡眠不足など、症状を強める要因を整えることも大切です。効果が十分でない場合は、お薬の種類や量を調整しながら、その方に合った方法を一緒に探していきます。

受診の目安

ふるえは「年のせい」「体質」と思われがちですが、日常生活にお困りがあれば治療の対象になります。また、ふるえの原因は本態性振戦だけではありません。一度ご相談ください。

水頭症(特発性正常圧水頭症)

脳の中や周囲を満たしている脳脊髄液が脳室にたまり、まわりの脳を圧迫することで症状が出る病気です。ご高齢の方に多くみられます。

歩行障害

足を左右に開き、小刻みですり足になります。最初の一歩が出にくく、方向転換が特に不安定になります。多くの場合、最初に現れる症状です。

認知機能の低下

意欲が落ちる、反応が遅くなる、ぼんやりすることが増えるといった変化がみられます。

排尿障害

尿が近くなり、我慢できずに漏れてしまうことがあります。

診断

症状の経過をうかがったうえで、頭部MRI・CTで脳室の拡大や脳の変形の有無を確認します。診断を確かめるため、腰から少量の脳脊髄液を抜いて症状が改善するかをみる検査(タップテスト)を行うことがあり、この場合は検査が可能な連携医療機関へご紹介します。

治療

たまった脳脊髄液をお腹などへ流す「シャント術」により、特に歩行障害の改善が期待できます。手術が必要と判断した場合は、連携医療機関の脳神経外科へご紹介します。
認知症やパーキンソン病と間違われやすい病気ですが、治療で良くなる可能性のある数少ない認知症の原因のひとつです。「歩きにくさ」と「もの忘れ」が同時に進んでいる場合は、一度ご相談ください。

末梢神経障害

脳や脊髄から手足の先まで伸びている神経(末梢神経)が傷むことで、しびれ・感覚の鈍さ・力の入りにくさが起こる病気の総称です。

主な症状

足の先から始まり、左右対称に、手袋・靴下をはいた範囲へ徐々に広がるのが典型的です。ジンジン・ピリピリするしびれ、砂利の上を歩いているような感覚、感覚が鈍くて足元が頼りない、つま先が上がらずつまずく、といった症状が現れます。感覚が鈍くなると足の傷ややけどに気づきにくくなるため、注意が必要です。

主な原因

糖尿病が最も多く、そのほかビタミンB1・B12の欠乏、腎臓の病気、甲状腺機能の低下、アルコールの多飲、抗がん剤などのお薬、自己免疫の異常(ギラン・バレー症候群など)が挙げられます。

診断

手足の感覚の鈍さや力の入り具合、腱の反射などを診察で確認し、血液検査で糖尿病・ビタミン・甲状腺・腎機能などを調べます。必要に応じて、神経伝導検査(神経に電気を流して伝わり方をみる検査)を実施できる連携医療機関へご紹介します。

治療

原因となる病気の治療が基本です。血糖のコントロール、ビタミンの補充、原因となるお薬の見直し、飲酒習慣の調整などを行います。しびれや痛みが強い場合には、内服薬で症状を和らげます。自己免疫が原因の場合は免疫治療が必要となるため、専門的な治療が可能な施設と連携して対応いたします。
数日から数週間で急速に手足の力が入らなくなる場合は、緊急の治療が必要な病気の可能性があります。早急にご相談ください。

顔面神経麻痺

顔の筋肉を動かす「顔面神経」がはたらかなくなり、片側の顔が動かしにくくなる病気です。原因のはっきりしないもの(ベル麻痺)が最も多く、体内に潜んでいたヘルペスウイルスが再び活動することが関与していると考えられています。

主な症状

片側の眉が上がらない、目が閉じられない、口の端からうがいの水や飲み物がこぼれる、笑うと口が片側に引っ張られる、などの症状が現れます。口をうまく閉じられないため、「パ」「バ」「マ」などの発音がしにくくなり、ろれつが回りにくいと感じることもあります。味を感じにくい、音が響いて聞こえる、涙や唾液が出にくいといった症状を伴うこともあります。

見分けるポイント

顔の症状だけでなく、手足の力が入らない・しびれる、ものが二重に見える、強いふらつきで立てない、飲み込みにくいといった症状を伴う場合は、脳卒中の可能性があります。この場合は当院の受診を待たず、すぐに救急車を呼んでください。
顔の症状だけの場合は、顔面神経そのものの障害であることが多く、その代表がベル麻痺です。多くは数時間から2〜3日でピークに達し、「朝起きたら顔が動かなくなっていた」という気づき方をされる方が多くみられます。
診察では、額のしわを寄せられるかどうかが重要な手がかりになります。額が動かせない場合は顔面神経そのものの障害、額は動かせるのに口元だけ動かない場合は脳が原因の可能性があり、脳卒中を念頭に置いた検査を行います。ご自身では判断が難しいところですので、迷われた場合はご相談ください。

治療

発症からできるだけ早く(目安として3日以内)ステロイド薬による治療を開始することで、回復の程度が大きく変わります。ウイルスの関与が疑われる場合は抗ウイルス薬を併用します。目が閉じられない間は角膜を守るため、点眼薬・眼軟膏やテープでの保護を行います。

経過

多くの方は数週間から数か月かけて改善しますが、麻痺が強い場合には回復に時間がかかったり、後遺症が残ったりすることがあります。「顔が動かしにくい」と感じたら、様子を見ずにできるだけ早くご相談ください。なお、改善しないまま数週間から数か月かけて少しずつ悪化していく場合は、腫瘍などが背景にあることがあります。この場合も一度ご相談ください。

ラムゼイハント症候群

水ぼうそうのウイルス(水痘・帯状疱疹ウイルス)が耳の近くの神経節にひそんでいて、再び活動を始めることで起こる顔面神経麻痺です。

主な症状

顔の麻痺に加えて、耳の痛み、耳のまわりや外耳道の水ぶくれ(発疹)、難聴・耳鳴り・強いめまいを伴うのが特徴です。発疹が出る前に、痛みや麻痺が先行することもあります。

ベル麻痺との違い

ベル麻痺に比べて痛みが強く、聴力やめまいの症状を伴いやすく、麻痺の程度も重くなりやすい傾向があります。回復も相対的にゆっくりです。

治療

抗ウイルス薬とステロイド薬を組み合わせて、できるだけ早期に治療を開始することが重要です。痛みに対する治療や、めまい・難聴への対応も並行して行います。耳鼻咽喉科と連携して診療にあたる場合があります。

MRI検査(脳ドック)

当院では、AI技術およびゼロヘリウム技術搭載の新型1.5テスラ超伝導MRIシステムを完備しています。希少資源であるヘリウムを使用しない設計で、災害時やトラブル時にもすぐに復旧が可能な安定の検査体制を整えております。AI技術と高速撮影技術によりノイズを抑えながら、短時間かつ高精細な画像の撮影ができるため、体への負担を軽減しつつ小さな病変も見逃さない正確な診断が可能です。検査が苦手な方でも安心して受けていただけるMRI検査をご提供いたします。

健康診断・予防接種

当院では、各種健康診断、予防接種を行っております。
予約制となっておりますので、ご予約の上ご来院をお願いいたします。詳細はお電話(TEL:0942-50-8828)にてお問い合わせください。
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